イントロダクション
第2回なら国際映画祭2012インターナショナルコンペティションに出品し、NARAtive制作権を獲得した、チャン・ゴンジェ監督作品。2013年夏、日本の一戦で活躍するスタッフ・キャストに加え、韓国からもスタッフ、キャストが奈良県五條市に集結して撮影が行われました。五條は「かぎや」で知られる花火発祥の地で、本作の中でも花火が重要なシーンで印象的に登場します。
ストーリー
第1章
韓国から奈良県五條市にシナリオ・ハンティングにやってきた映画監督のテフン。彼は日本語を話す助手のミジョンと共に、観光課の職員タケダの案内で町を訪ね歩く。古い喫茶店、廃校、一人暮らしの老人の家……インタビューを通し、寂れゆく町にも人々の営みを感じたテフンは、旅の最後の夜に不思議な夢を見る。目覚めたとき、窓の外には花火があがっていた…。
第2章
韓国から奈良にやってきた若い女性ヘジョン。彼女は五條市の観光案内所で知り合った柿農家の青年ユウスケと共に、古い町を歩き始める。ユウスケは徐々に彼女に惹かれるようになり…。
詳細情報
監督:チャン・ゴンジェ/韓国
2014/DCP/96分/日本・韓国/日本語字幕・英語字幕
撮影地:奈良県五條市
監督紹介
チャン・ゴンジェ
1977年、韓国生まれ。韓国国立映画アカデミー(KAFA)にて映画を学ぶ。長編処女作品 Eighteen (2009) は、バンクーバー国際映画祭にてDragon & Tigers Awardを受賞の他、ロッテルダム・香港・ブエノスアイレスなどを含む15の国際映画祭、エディンバラ国際映画祭、他にて受賞。20ヶ国以上で上映される。プロダクション会社MOCUSHURAを設立し、自身の長編作品すべての製作を手がける。現在は龍仁大学校にて映画制作を教える。
上映履歴・受賞歴
2014
なら国際映画祭
第19回 釜山国際映画祭 韓国映画監督組合賞 受賞
第16回 釜山映画評論家協会 最優秀脚本賞 受賞
第40回 ソウル独立映画祭 審査員特別言及賞 受賞
第35回 映画批評家賞韓国協会 FIPRESCI賞 受賞
2015
第3回 茂朱(ムジュ)映画祭 ニュービジョン賞・全北批評家フォーラム賞 受賞
第16回 アシアティカ・フィルム・メディアーレ 最優秀長編作品賞 受賞
第38回 ヨーテボリ国際映画祭
第39回 香港国際映画祭
第21回 ロサンジェルス映画祭
第4回 トロント韓国映画祭
ワシントン韓国映画祭
第3回 アイルランド・シルクロード映画祭 コンペティション部門
第20回 インディペンデント・フィルム&ビデオメイカーズ
第21回 ロサンジェルス映画祭 コンペティション部門
第5回 サハリン国際映画祭
第34回 バンクーバー国際映画祭 ドラゴン&タイガー部門
第11回 チューリッヒ映画祭
第1回 ボゴタ国際映画祭
第30回 マル・デル・プラタ国際映画祭
第10回 パリ韓国映画祭
第15回 南台湾映画祭
第10回 ロンドン韓国映画祭 新鋭監督部門
第1回 ワルシャワ韓国映画祭(ポーランド)
第44回 ロッテルダム国際映画祭 スペクトラム部門
第37回 PFF(ぴあフィルムフェスティバル)特別上映
韓国公開 公開1週間で1万人、公開1ヵ月で3万人を超える観客を動員し、インディーズ映画としては異例の大ヒットを記録。
韓国版DVDリリース
2016
第3回 ワイルドフラワー映画賞 撮影賞(藤井昌之) 受賞
第52回 百想芸術大賞 新人女優賞(キム・セビョク) ノミネート
第30回 高崎映画祭
第3回 プランタン・コリアン(韓国の春)映画祭(フランス・ナント)
新大久保映画祭2016
第26回 映画祭TAMA CINEMA FORUM
済州映画祭
日本公開
2017
第10回 栃木・蔵の街かど映画祭
日本版DVDリリース
2018
第22回 プチョン国際ファンタスティック映画祭
撮影地
五條市
五條市は奈良県の中西部に位置し、大阪府や和歌山県に隣接する小さな都市になります。
江戸時代に商家町として栄えた五條新町地区は、江戸時代初めから昭和初期まで約4世紀にわたる町並みが今に残され、静かに時を刻んでいます。