今と未来、奈良と世界をつなぐ
映画制作プロジェクト、
NARAtive(ナラティブ)。
このプロジェクトの名前は
「NARA (奈良)」と英語の「Narrative (物語性 )」がかけ合わされたものです。
奈良らしさを映画におさめ語り継いでいく、
そんな意味が込められています。
なら国際映画祭が、今後の活躍が期待される若手の映画監督を招き、奈良を舞台に映画を制作。
その活動を日本の第一線で活躍する映画スタッフやロケ地の地域の人々が支えます。
地域を巻き込んでの映画づくりは、
住民の地域に対する愛着と
他の地域から来た人々との
新たなコミュニケーションを生み出します。
そしてそこから生まれた映画が国内外へ飛び出し、奈良の魅力を世界中の人々に届けます。
このNARAtiveの監督は、なら国際映画祭のインターナショナルコンペティション部門において
受賞した監督の中から選ばれます。
翌年に撮影が行われ、NARAtiveとして生まれた作品は、
受賞から2年後に開催される次回のなら国際映画祭でプレミア上映されます。
NARAtiveのあゆみ
2009
世界で活躍する新鋭作家として二人の監督が推薦でえらばれ
NARAtive第一弾を制作
2010
なら国際映画祭 2010 開催
ゴールデンSHIKA賞 「ALAMAR」
監督 Pedro Gonzalez-Rubio ( Mexio ) 受賞
2011
Pedro Gonzalez-Rubio監督と共に、NARAtive第二弾を制作
2012
なら国際映画祭 2012 開催
NARAtive制作権を
Jang Kunjae ( Korea )が獲得。
2013
Jang Kunjae監督と共に、NARAtive第三弾を制作
2014
なら国際映画祭 2014 開催
審査員特別賞 「THE SWIMMING POOL」
監督 Carlos M. Quintela ( Cuba ) 受賞
2015
Carlos M. Quintela監督と共に、NARAtive第四弾を制作
2016
なら国際映画祭 2016 開催
ゴールデンSHIKA賞 「NAHID」
監督 Ida Panahandeh ( IRAN ) 受賞
2017
Ida Panahandeh監督と共に、NARAtive第五弾を制作
2018
なら国際映画祭 2018 開催
ゴールデンSHIKA賞 「THE SNATCH THIEF」
監督 Agustín Toscano ( Argentina ) 受賞
NARAtive プロデューサー
河瀨 直美
映画作家
生まれ育った奈良で映画を創り続ける
1989
大阪写真専門学校(現ビジュアルアーツ専門学校)
映画科卒業。
1995
山形国際ドキュメンタリー映画祭にて自主映画『につつまれて』
批評家連盟特別賞受賞、『かたつもり』奨励賞
1997
劇場映画デビュー作「萌の朱雀(もえのすざく)」で、カンヌ国際映画祭カメラド−ル(新人監督賞)を史上最年少受賞。
ほか、ロッテルダム国際映画祭国際批評家連盟賞、ベルギー王立フィルムアーカイブ賞
1999
『杣人物語』ニオン国際映画祭特別賞 故小渕総理大臣の諮問機関「21世紀日本の構想」
懇談会分科会メンバーに最年少にて就任
2000
『火垂』(ロカルノ国際映画祭国際批評家連盟賞、ヨーロッパ国際芸術映画連盟賞
2002
スイス/ニオン国際ドキュメンタリー映画祭にて国際審査員を務める。
オランダ、イタリア、フランス(パリ)にて回顧展開催
2003
スペイン/バルセロナにて河瀨直美回顧展開催。
山形国際ドキュメンタリー映画祭にて国際審査員を務める
2004
TIDF台湾国際ドキュメンタリー映画祭にて国際審査員を務める。
ヘルシンキにて、回顧展を開催
2005
カリフォルニア、HILAVAドキュメンタリー映画祭にて回顧展を開催
2006
なら国際映画祭エグゼクティブディレクターに就任。
スペイン・イスラエル・ニューヨーク・シンガポール・ベルリンにて回顧展を開催
『垂乳女』山形国際ドキュメンタリー映画祭特別賞受賞
2007
『殯の森』で、カンヌ映画祭グランプリ(審査員特別大賞)を受賞
ベストドレッサー賞受賞
奈良県民栄誉賞受賞
2008
世界経済フォーラム Young Global Leadersに選出
2009
韓国チョンジュ国際映画祭デジタルプロジェクト監督就任。
オーストラリア・アデレード映画祭にて国際審査員を務める。
カンヌ映画祭に貢献した監督に贈られる「黄金の馬車賞」を受賞
2010
京都文化芸術都市創生審議会委員に就任。南仏ポーにて回顧展
『玄牝-げんぴん-』サンセバスチャン映画祭国際批評家連盟賞、
リバーラン国際映画祭最優秀撮影賞
2011
「3.11 A Sense of Home Films」プロジェクトリーダーに就任。
『朱花の月』イタリア・スガルディアルトローベ国際女性映画祭最優秀作品賞、
モロッコ・サレ国際女性映画祭最優秀グランプリ
2012
奄美観光大使に就任。
ポーランドニューホライゾン国際映画祭国際映画祭、釜山国際映画祭にて国際審査員を務める
パリ・シネマテークにて回顧展開催
京都文化芸術都市創生審議会委員に就任
奈良県国立博物館評議員に就任。
ブラジル、メキシコ、サンクトペテルブルク、日本にて回顧展を開催
2013
カンヌ映画祭コンペティション部門の審査委員に就任
政府のクールジャパン推進会議ポップカルチャー分科会メンバーに就任、
第66回カンヌ国際映画祭「コンペティション部門」審査委員を務める(日本人監督として初)、
奈良市観光大使に就任
2014
『2つ目の窓』リバーラン国際映画祭最優監督賞、ドルトムント女性映画祭グランプリ
五條市観光大使に就任
2015
フランス芸術文化勲章「シュヴァリエ」を叙勲
国土交通省社会資本整備審議会の委員就任
『あん』バリャドリッド国際映画祭最優秀監督賞、バレッタ映画祭最優秀作品賞
『あん』が国内外で大ヒットを記録
2016
カンヌ映画祭シネフォンダシオン・短編部門の審査委員長に就任
第69回カンヌ国際映画祭「シネフォンダシオン」部門の審査委員長を務める(日本人初)
ニューヨーク近代美術館MOMAにて回顧展を開催
第8回シャンパーニュ〝Champagne Joie de Vivre 賞(生きるよろこび)賞を受賞〟
スポーツ・文化・ワールド・フォーラム アンバサダーに就任
2017
『光』がカンヌ国際映画祭 エキュメニカル賞を受賞
第2回マカオ国際ドキュメンタリー映画祭 河瀬直美映画回顧展
オペラ『トスカ』を初演出
第1回 エルシネマ大賞 監督賞を受賞
ブルガリ アウローラ アワードを受賞
2018
最新作『Vision』(主演:ジュリエット・ビノシュ、永瀬正敏)は6月8日より全国公開
11月23日よりパリ・ポンピドゥセンターにて
大々的な「河瀨直美展」が6週間にわたり開催される。
東京国立近代美術館フィルムセンタ−「国立映画アーカイブ」アドバイザーに就任
生まれ育った奈良を拠点に映画を創り続ける。
一貫した「リアリティ」の追求はドキュメンタリーフィクションの域を越えて、カンヌ国際映画祭をはじめ、世界各国の映画祭での受賞多数。代表作は『萌の朱雀』『殯の森』『あん』『光』。世界に表現活動の場を広げながらも故郷奈良にて「なら国際映画祭」を立ち上げ後進の育成にも力を入れる。11月23日よりパリ・ポンピドゥセンターにて、大々的な河瀬直美展が開催予定。映画監督の他、CM演出、エッセイ執筆などジャンルにこだわらず表現活動を続け、プライベートでは野菜やお米を作る一児の母。
公式サイト: www.kawasenaomi.com
公式ツイッターアカウント: @KawaseNAOMI