イントロダクション
なら国際映画祭2014のNARAtiveコンペティションで審査員特別賞を受賞したキューバ出身のカルロス・M・キンテラ監督が、2016年4月に東吉野村で『東の狼』を撮影しました。2016年9月17日に開催した第4回なら国際映画祭2016のオープニングセレモニーでプレミア上映されました。その後、より良き作品とするため、約1年をかけカルロス監督が編集を続け、2017年秋、ようやく完成した渾身の作品となりました。
ストーリー
幻のオオカミを求めて、
アキラは深い森へと入り込んでいく…
100年以上の間、東吉野村の森ではニホンオオカミが目撃されていない。
それでも年老いた地元の猟師アキラは狼がいると信じている。
猟師会の会長を務めるアキラは皆の反対を無視し、猟師会の予算を狼探しに費やす。
狼狩りに取り憑かれたように深い森へと入って行く…
詳細情報
監督:カルロス・M・キンテラ(キューバ)
主演:藤竜也
撮影地:奈良県東吉野村
監督紹介
カルロス・M・キンタナ
1984年キューバ生まれ。
卒業制作の短編がカンヌ国際映画祭などで注目を浴びた後、初長編作The Swimming Poolが様々な国際映画祭で受賞。 同作品でなら国際映画祭2014の審査員特別賞を獲得し、NARAtive企画の監督に選ばれる。
上映履歴・受賞歴
2016
なら国際映画祭 2016
2017
東京国際映画祭上映&特別パネル展開催
ハバナ映画祭
2018
日本国内の全国11館の劇場で公開開始(全国順次上映中)
ワールドシネマアムステルダム映画祭
日本遺産吉野シンポジウムin新宿
撮影地
東吉野村
日本の古都「奈良」。そしてその中で重要な場所として日本の歴史と神話を合わせ持った吉野の東部に、東吉野村がある。豊かに流れる吉野川の源流、高見川や四郷川の清流に育まれた日本三大美林吉野杉に囲まれる自然豊かな山村だ。日本の食物連鎖の頂点として恐れ敬ってきたニホンオオカミが最後まで生き、日本が世界有数の大国へ成長を遂げる契機となった明治維新のさきがけとして天誅組が早すぎた最後を遂げた地でもある。しかし、今、クリエイティブビレッジ構想の下、若者が移住し定住する村となってきている。
東吉野村の魅力へ